Yufu Blog

ピアニスト、伴奏者、ピアノ講師をしています。 桐朋→ Manhattan School of Music(NY)卒業

Yufu Blog

ピアニスト・ピアノ講師の Yufu のブログです♪

『趣味どきっ!源氏物語の女君たち』をきっかけに『源氏物語』を読んでみる

MENU

源氏物語の一巻を読了



角田光代訳『源氏物語 1 』を読んだ。


この長大な物語を読もうと思ったきっかけは、もちろんNHK大河ドラマ『光る君へ』の後押しがあるけれど、実はちょうど10年前にNYのBOOKOFFで、与謝野晶子訳の『源氏物語』を見つけ「読みたい…!」と思ったにも関わらず、そのままになっていたことがずっと頭の片隅にあったから。


▲ Facebookに投稿していたポスト


こんなリングで綴じられた本を見るのも初めてだったので、やたらと印象に残っている。

それでも読まずに今まで来たのは、やはり長大なのを分かっているので、なかなか読む覚悟が決まらなかったからだ。

ちなみに調べてみたところ、このフロンティア文庫の与謝野晶子訳は全14巻とのこと。これは覚悟がいる…(´^ω^`)ww
それに比べて角田光代訳は、単行本で全3巻、文庫本で全8巻なので、心理的ハードルがすこしだけ下がる。どちらにしても長いけど(笑)
あと、本のデザインが好き。


 

趣味どきっ!源氏物語の女君たち

ところで皆さんは、NHKの番組『趣味どきっ!源氏物語の女君たち』をご存知だろうか?

源氏物語に登場する8人の女君にスポットを当て、清泉女学院の藤井由紀子先生が、源氏物語の知識ゼロの人にも分かりやすく、解説してくださる番組である。
神田蘭さんの講談でストーリーを知り、その後の藤井先生の原文解説がなんとも分かりやすい。


今年はじめに放送され、大好きで楽しみに見ていたのだが、最近また再放送が始まったので、改めてまた見ている。大河ドラマ『光る君へ』を見進めた上で見ると理解が深まり、二回目の視聴はさらに面白い(*´ω`*)


この番組がとても分かりやすく面白いので、これをきっかけに「今なら『源氏物語』が読めるかもしれない」と思わされた。
だから、もしかしたらこの番組を見ていなかったら、ずっと『源氏物語』を読まないままだったかも。


実際に一巻を読んでみると、いかに講義が簡潔に、かつ分かりやすく纏めてあったかが身に染みてわかり、有り難みが増した。
物語ではよく掴めない情報──たとえば、その当時の光源氏と女君の年齢、関係性など──を教えてもらうと、物語の理解度がぐっと深くなる。

番組は、NHK+でも配信されているので、たくさんの人に是非見て欲しい!こういう番組がもっと増えると良いのにと思ってしまうくらい、良質の番組。
音楽史もこういう番組やって欲しい。西原稔先生とか解説してくださらないかしら笑

私はテキストも買ったけど、カラーでイラスト付きで見やすく、添えられている家系図も、読書時に大変役に立った。恐らく、今後もっと活用する。


さいごに


一巻を読んだくらいでなんだという感じだが、たった一冊読んだだけでも、『源氏物語』の魅力が分かった。


一千年前に作られた物語ながら、世界観が緻密に構築されていて、紫式部の聡明さが伺える。
巻末の「解題」によると、一条天皇も「この作者は日本紀を読んでいるに違いない」と感嘆したそう。

読み進めていくと「あっ!この人初登場だと思ったけど、○○○の話に出てきた女君だ!」と繋がって、また戻って読み直してみたりなど、一冊の中で何度も楽しめた。スルメ小説…!(^q^)
こんな物語の書き方もあるのだなと感動したし、全8巻の中でまたこうやって何度も読み返すことになるかもしれないと思うと、末恐ろしい。笑


当時は娯楽も少ないだろうし、今みたいに「じゃあ今日は ABEMA で動画でも見るか」とか、ないもんね。
ここまで作り込まれてる超大作なら、そりゃ流行るわ。


長年読もう読もうと思いつつ手をつけられなかったこの物語(それこそ小学生の頃に『大摑源氏物語 まろ、ん? (幻冬舎単行本)』という漫画を読んでいて、「いつかちゃんと読もう」とはずっと思っていた)にようやく着手…というほどのことではないけど(笑)、出来たことが嬉しいし、読書のきっかけを与えてくれた番組にほんとうに感謝🙏‼️✨✨


『光る君へ』でも、まひろが『源氏物語』を書き始めたし、良いタイミングで良い本に出会えた⸜(*ˊᗜˋ*)⸝🌸

人気ブログランキング
人気ブログランキング
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビュー
にほんブログ村