Yufu Blog

ピアニスト、伴奏者、ピアノ講師をしています。 桐朋→ Manhattan School of Music(NY)卒業

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ピアニスト・ピアノ講師の Yufu のブログです♪

4月の読了本:5冊

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3月より1冊多く読めました!*\(^o^)/*


読了本

益田ミリ『今日の人生』

【帯文】
見えないもの。忘れ去られてること。
そんな日々のかけらをミリさんは描く。
人生ってこんなにも優しい。
泣けてきた。
――石田ゆり子さん

これ、とっても好きでした!

コミックエッセイ☻✩⋆︎*
コマ数も特に決まってなくて途中から始まってたりするし、そういうのもすごく素敵だったー!

大きな出来事ではなく、日常を切り取ったような話で、「自分もこんな風に日記書きたい〜!」と思ってしまいました(笑)

カラフルな紙や、時折スナップ写真みたいなのが挟まれていたりするのも、すごくわくわくする装丁でした。
ミリさんの感覚が好き!(*´ω`*)

 

原田ひ香『ギリギリ』

女性管理職として仕事に没頭する瞳。前夫の一郎太が過労死した寂しさをまぎらわすかのように、同窓会で再会した脚本家の卵の健児と再婚した。瞳と健児のもとには、一郎太の母親や不倫相手から細々と連絡があり、相談に乗ったり、一郎太の不在を嘆いたりしている。ある日、瞳はゴミ箱のなかから健児が書いた脚本の草稿を見つけ、自分が選んだ道に疑問を感じるようになるが…。

原田ひ香さんの本を拝読するのは、2018年に読了した『東京ロンダリング』に続き、二冊目です(*´ω`*)


読みやすくて、数時間で読んでしまいました。


急死した一郎太さんの周りにいた人の物語。
彼の死後の話なので、彼の存在は、いつも誰かの口から「思い出」という形でしか登場しない。

いなくなった人は、ぽっかりと空いた穴みたい。
生きた一郎太さんが出てこないからこそ、その穴がくっきりと見え、反対に、一郎太さんという人物像はぼんやりと見えた。

生きていても死んでいても、人は誰かの中に生きている。
一郎太さんが出てくるシーンがもっとあれば、彼への印象も変わるだろうなと思った。いないのに存在感があったなんて不思議な感じだ(^q^)


この記事を書いている2022年5月現在、Kindle Unlimited対象本になっているみたいです。
軽く読めるので、気分転換したい時におすすめの一冊☻⋆︎*

 

一穂ミチ『スモールワールズ』

【2022年 本屋大賞 第3位】
【第165回直木賞候補作】
【第9回静岡書店大賞受賞】
【キノベス!2022 第4位】
読売新聞、日経新聞、本の雑誌……各紙書評で絶賛の声続々!

夫婦円満を装う主婦と、家庭に恵まれない少年。「秘密」を抱えて出戻ってきた姉とふたたび暮らす高校生の弟。初孫の誕生に喜ぶ祖母と娘家族。人知れず手紙を交わしつづける男と女。向き合うことができなかった父と子。大切なことを言えないまま別れてしまった先輩と後輩。誰かの悲しみに寄り添いながら、愛おしい喜怒哀楽を描き尽くす連作集。

6つの話で組まれた連作集。
ただ、各話にそんなに分かりやすい繋がりは無く、読んだ後にタイトルが腑に落ちる感じ。

最初数ページ読んで「好きかも」と思ったんだけど、後味が悪いものや急展開のものが多くて、途中何回も読むのをやめたくなってしまった。私には合わなかった。

文章は読みやすくてあっという間に読めるんだけど、ちょっと怖い雰囲気の話が多かったかな。
乙一の『失はれる物語』の読後感と似てました。(伝われ)

ただ、『魔王の帰還』は明るくて、すごく良かった。これはアニメ化して欲しいくらい好き。
この作品のみ単独で漫画化しているらしいので、ちょっと気になっております(^q^)

『愛を適量』『式日』も良かったけど、あとの話は怖くて、私はちょっと苦手でした。
でも読んだ後、誰かと感想を話したくなる一冊でした!
話題になる本はやはり何かしらの力があるのだと実感!∩^ω^∩

 

Emi『続けるほど、毎日が面白くなる。もっともっとマイノート』


17年で70冊ノートを消費してるEmiさんの本。

基本的に私は「好きに書けばいいんだよ!自分のノートなんだから!」と思っているので、どんなノート術の本を読んでも「ふーん」と通り過ぎてしまう人間なのですが、手帳が好きなので一応読みました(笑)

これはビジネス感強めの本だなという印象でした。
テレビで見たこと、誰かの言葉、思い付いたアイデアをどんどん書き留めて、それを仕事でどのように活かすか、などの話がメインだったように思います。

雑誌みたいで、サラッと読めます(^q^)
自分の考え、気になった雑誌の切り抜きなんかを自由にどんどん書いて貼っていくノート。
好きなことを書けという割に、他の方のノートが添削されてるのはちょっとモヤッとしましたが(笑)

この本で真似できそうだなと思ったのは、真ん中に縦線を引いて、左に事実、右に感想を書くという点。
これだと空白が気になって感想をたくさん書けそう。

あと、Emiさんが愛用されているVコーンというボールペンは、素敵な青色で気になりました。
インクフローが良さそう(^q^)♡

 

ジャッキー・フレンチ/さくまゆみこ『ヒットラーのむすめ』

第52回産経児童出版文化賞JR賞
2000年オーストラリア児童図書賞

雨がふりつづいていたある日、スクールバスを待つ間に、オーストラリアの少女アンナがはじめた「お話ゲーム」は、「ヒットラーのむすめ」の話だった…。
もし自分がヒットラーの子どもだったら、戦争を止められたのだろうか? もしいま、だれかがヒットラーと同じようなことをしようとしていたら、しかもそれがぼくの父さんだったら、ぼくはどうするべきなのだろうか。

これは良書だった。
子どもにも分かりやすく戦争が描いてあります。

「もしヒットラーに娘がいたら?」という仮定の話なので、そこまで深刻にならないで済むし、でもヒットラーは実在した人物なので、もしかしたら本当の話かも…と想像が広がります。

これは幅広い世代の人に読んで欲しい。
この時期だからこそ、とても考えさせられる内容です(^q^)

「ぼくがききたいのは、もしもみんなが──みんなじゃないにしても、ほとんどの人が、ある人のことを正しいと思ってて、でも自分はその人が間違ってると思ったとしたら、どうすればいいのかってことだよ」(p.144)



さいごに

先月は5冊も読めたので満足でございます(◍′◡‵◍)

今、まとめようと思ってこの記事を自分で読み返してみたのですが、画像に感想書いちゃったら、もう文章読みたくなくなりますね。すみません。
読んでくださった方、有難うございます🙇‍♂️
今度から、ひとこと紹介くらいにしてみようかな(笑)

そして今月からまた忙しくなるのと、アツアツになっていた読書熱もすこし落ち着いてきましたので、ゆっくりペースの読書に戻っていきそうです♩

▼3月分はこちら


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