Yufu Blog

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ピアニスト、伴奏者、ピアノ講師をしています。 桐朋→ Manhattan School of Music(NY)卒業

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ピアニスト・ピアノ講師の Yufu のブログです♪

7月 読了した本:7冊

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今年は、漫画本以外の読んだ本に関しては一冊ずつ記録していこうと思っていたのだけど、
既読本の紹介が追いつかなかったりやらで、ずっと更新が途絶えてしまっていたので、
今年はもう半分過ぎてしまいましたが、今月からは月ごとの記録に戻しても良いかな、と思います。


自分ルールに縛られすぎるのも良くないので、潔くやめてみる(・∀・)


でも、また一冊ごとに書きたい! と思える本との出会いがあれば、それはそれで個別に記事にすると思います。

悪しからず。 ˉ̞̭ ( ›◡ु‹ ) ˄̻ ̊✩



BOOKLUCK編『東欧のかわいいデザインたち チェコ・ハンガリーから届いた暮らしのかたち』

どこかなつかしくて、ださかわいい。質感と手ざわりのあるたたずまいが魅力の東欧のデザイン。東欧の人々が日常を営む上で当たり前のように接し、使われてきた日用雑貨や食品のパッケージなど、約1000点のアイテムを紹介。

大好きな本で大切に持ってたんだけど、悲しいかな、ものが増えてきたので、断捨離で売る前に再読。

今見ても可愛い。

日本の雑貨屋さんの情報なんかもあるんだけど、Googleで調べてみると閉店してるお店が多くて残念。

買ってくれた人が大事にしてくれたら嬉しいな…という気持ちを込めながら꒰✩’ω`ૢ✩꒱



江口寿子, 江口彩子『新・絶対音感プログラム:才能は身につけられる (ピアノレッスンを変える (3))』

生徒さんの音感教育をするのに、そういえば所々にしか読んでなかったなあと思って通読してみた。

こういうピアノレッスン系の本を読むときによくあることだけど、参考になるような、ならないような。


そもそも論として、「絶対音感」とは何か、というところからなんだろうな。

私が、「それは絶対音感とは言わないだろう」と考えていることを「絶対音感」と呼ぶ方が書いておられた場合、あんまり参考にならないし、
また、私は絶対音感が必ずしも必要なスキルではないと考えているので、そこまで執着すべきものとも思えない。


ひとと絶対音感についての話をすると、私は怒りが滲んでくることがあるので控えるけれど、
私はけっして、絶対音感も相対音感もない子どものことを可哀相だなんて思わない。


音楽は、誰の前にも開かれたものであって、選ばれし人間のためのものではないからだ。

だれかのことを可哀相だと決めつけないでほしい。それを決めるのは自分自身であって、他人がだれかを可哀相と言うなど傲慢だと思う。
なんでこんなに腹が立つのかわからないけれど、最後の最後にとても腹が立ったので、一応感想の一部として、
そしてこれからこの本を読まれる方が気を悪くしないように、念のため書いておいた。


ただ、絶対音感について実績を残している方の著作なので、子どもに絶対音感をつけたいと考えている方には役に立つかもしれない。
私は、私自身が身につけた方法が別にあるので、この本に書かれていることが全てではないとは思うけれど。



以下、私が参考になったことのメモ。

  • 「絶対音感」が身につくのは6才半まで。「相対音感」は大人になってからでも身につけることが出来る。
  • 一度、絶対音感がついたと思っても、消えてしまう可能性があるので続けていかないといけない。
  • 和音の響きの感覚を捉えることが大事。分散弾きして何度も聴かせても意味がない。
  • 考えるな、感じろ。パッと聞いた瞬間の感覚が大事。
  • 音の違いが全くわからない場合は、和音の一番上の音を聞かせるように誘導する。
  • 和音当てに成功しても褒めすぎず、叱りすぎない。子どもが「がんばって正しく答えたい」と感じるため。
    →「おりこうです」と言うのが良いらしいが、果たしてどうだろうか? 言葉に対する感覚の問題だろうか。
  • 和音当てで子どもがわからなかったら、すぐに答えを教える。ストレスを与えない。
  • その時の調子というものがあるので、その日出来なくても落ち込む必要なし。
  • 間違える音が増えてきたら、思いきって出題数を減らす。そのとき、少しでも正答数の高いものを残す。(覚えたものを定着させることが重要なので。精神的にも自信につながって良い。)
  • 家での練習が大切だが、出題傾向にクセを付けないように、保護者の方に気をつけてもらう。ランダムに出題できるように。(子どもが順番で覚えてしまう場合がある)
  • 間違えるのが嫌で答えを言わない子もいる。でも、耳はきちんと聴いているので大丈夫。





柏原晃夫『ぷくぷく なあに? (NEWあらかわしずえのさわってえほん)』

1歳になったいとこの子どもが持ってたので、一緒に読んだ。

ふんわりしたり、ざらざらしたり、触感を楽しむ絵本みたい。
今はこんな絵本があるのかー! 楽しい。

だけど、彼には触感の楽しさはよく分からないようだった。
それよりも本に空いている穴の方が気になっちゃって、指を突っ込んだり、覗いたりして遊んでた。

その子が何に興味を示すのかって、予想がつかなくて見てて面白いなあ。



千早茜『男ともだち』

2014年直木賞候補作
誰よりも理解しながら決して愛しあわない二人

関係のさめてきた恋人と同棲しながら、遊び人の医者と時々逢いびき。仕事は順調、でも何かが足りない――29歳、イラストレーター神名葵。
冷めた恋人、身勝手な愛人、誰よりも理解している男ともだち…
仕事と男と友情の、熱くてビターな日常を描いた傑作長編小説。

久しぶりに好きな小説と出会ってしまった(゚∀゚)❤︎

千早茜さんは初めて読んだけど、すごく面白かったし、文章がすごく好みだった。

時折、泣きそうになりながら読んだ。ぎゅっと心を摑まされる文章。
ネタバレにならなそうなシーンから、私が好きだった文章を一部抜粋。

何かを生み出すことは、暗い暗い海にたった独りで舟をだすのに似ている。(p.61)

結婚だって、同棲だって、どんな人の繋がりも不安定な人間の気持ちの上に成りたっている危ういものなのだ。(p.145)

私は手で触れ、身体で感じられるものしか正確に捉えられない気がする。きっと絵に描ける世界が私の理解できる全てだ。なんて小さいのだろう。(p.164)

書き出しの言葉もいちいち好み。
是非とも、著者の他の作品も読んでみようと思う。

主に三人の男たちが出てくるけど、やっぱり私はハセオくんが好きだなぁ〜!
こんな男ともだちがいてくれたら、ほれぼれする(◍′◡‵◍)

男性だけでなく、女友達も魅力的だった。

読んでから知ったけど、ピース又吉氏もメディアでこの本を推薦していたそう。
私が自分で見つけたと思って読んだ作品に、毎回又吉氏の名前が付属されてると、ちょっとムッとするこの気持ちはなんだろうか…。読書プレイボーイ(笑)


辻村深月『かがみの孤城』

「2018年本屋大賞」第1位
学校での居場所をなくし、どこにも行けず部屋に閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然、鏡が光り始めた。
輝く鏡をくぐり抜けた先の世界には、似た境遇の7人が集められていた。9時から17時まで。時間厳守のその城で、胸に秘めた願いを叶えるため、7人は隠された鍵を探す―

Kindleを買ったら、まずこの作品を読もうと決めていました❤︎

辻村深月さんの作品を読むのは、これで三作目。

毎回「登場人物が多い…覚えられるかな」と思うのに、結局は一気に読んでしまい、なおかつ登場人物全員に愛着を覚えてしまうのが不思議。
取りこぼすところなく、全員を好きにさせてくれる、優しい雰囲気がある。

面白くて、寝る間も惜しんで読んだ。

辻村さんの作品を読んで毎回感じるのは、まず物語の最後の部分があって、そこに向かって一気に収束していくスタイルなんだよね。まあ、まだ読むの三作目なんだけど。
物語に引き込まれて一気に読むんだけど、辻村節みたいなものがあって、毎回我に返ってしまう瞬間がある(笑)


さてさて、内容はというと、
今回の作品は、学校という閉塞した世界を描いてあって、
私も、自分の学生時代を思い出しながら読んでしまった。

私は、いじめられた経験のある子とか、これまで別の学校でいじめられてる子と仲良くなることが何故か多かった。*1


私自身はいじめられた経験はないんだけど、親から言わせると「あんた、いじめられてても気がついてなかったんじゃない?」と。たしかに…。

私は誰かとべたべたと仲良くしたいという気が端からないので、仲間外れにされたという気持ちにもならず、寧ろ自ら望んで一人になっていくタイプだったし*2
部活も入ってなかったので、授業が終わったら速攻で帰ってたし*3*4、ピアノをしてたので中学時代も休日に皆と遊んだりしなかったし*5
クラスメートのことを、その子がいない場所で皆が悪く言ってたら「それ誤解だと思う。あの子、良い子だよ。あんまり知らないのに、人のこと悪く言うの良くないと思う」と発言して、平気でその場をシーンとさせてたし、
やたらとうちの学年に嫌がらせしてくる下級生の女子たちの手首を掴んで捻ってやったり(もちろん怪我させない程度に)してた。

私は、昔からそれなりに信念は持ってたので、闘わなくてもいい相手とは闘う必要なんてないと思ってるし、そんな人のために傷ついてやることはないという考え。*6
なので、主人公のこころちゃんの境遇を見ても、「私なら不登校にはならないだろうな…」と思っちゃったけど、でも傷ついちゃう気持ちはわかる。

人の悪意やいじめって、本当にどこにでもあるよね。それは子どもとか、大人とか関係ない。
以前、職場体験した老人ホームの中でも、ご老人同士で意地悪…とかあったなあと思い出してしまった。嫌な感じ。

幅広い世代の人に響くテーマだし、読みやすい文章。
現役の小中学生にも是非読んでほしいな。



山田太一編『生きるかなしみ』

人は誰でも心の底に、さまざまなかなしみを抱きながら生きている。病や老いだけでなく、ほんの小さなことや、時には愛するがためのかなしさもある。今、大切なことは「生きるかなしさ」に目を向け、人間のはかなさ、無力を知ることではないだろうか。「生きるかなしみ」と真摯に直面し、人生の幅と厚みを増した先人達の諸相を読む。

…………………………………………………………………
【目次】
断念するということ(山田 太一)
或る朝の(吉野 弘)
覚悟を決める・最後の修業(佐藤 愛子)
めがねの悲しみ(円地 文子)
私のアンドレ(時実 新子)
兄のトランク(宮沢 清六)
二度と人間に生まれたくない(宇野 信夫)
太宰治―贖罪の完成(五味 康祐)
山の人生(柳田 国男)
『秘められた日記』から(アンドレ・ジッド)
『断腸亭日乗』から(永井 荷風)
ふたつの悲しみ(杉山 龍丸)
望郷と海(石原 吉郎)
大目に見られて(ラングストン・ヒューズ)
失われた私の朝鮮を求めて(高 史明)
親子の絆についての断想(水上 勉)
…………………………………………………………………

興味を引かれた章だけ読んで(と言っても、大半は読んだ)積読本にしてしまっていたのだけど、漸くすべて読了。
何で今まで読んでなかったのか… と思うくらい、どの章も素晴らしかった。

特に、戦争についてのお話は、何度読んでも胸にぐっとくる。
わたしは戦争を経験していない世代だから、当時を経験した方々の話を直接読むことが出来るのは、貴重な体験だ。

戦争は本当にいろんなものを奪っていく。
肌の色での差別もかなしい。
繰り返したくない歴史。


行成薫『イサナのモリ


行成薫 (@KaoruYukinari)

これは本じゃないんだけど、読みもの記録として。

ツイッターの「#記念日にショートショートを」で紹介されていた作品。
作者は小説家の方で、第25回小説すばる新人賞受賞経験有り。
こういうショート作品が気軽に投稿されて、気軽に読めるのって現代に生きる特権だな、と思ってしまう。笑



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*1:何故か皆、私には打ち明けてくれる。害がなさそうだからか?笑

*2:授業で、数人でグループを組んで何かするときも、「一緒にしようよ」と誘ってくれてるのに、「私は○○がしたいから」「今回は別の人としたいから」と断ったりしていた。今から考えると失礼極まりない。皆、よくこんな奴と程良い距離感で付き合ってくれてたなと考えると、感謝の気持ちでいっぱい。

*3:母は入学時に担任に「部活に入らないといじめられますよ」と言われたが、「いじめられません」と一蹴したらしい。ブラボー!笑

*4:実際、クラスの皆とは程よい距離で友達でいられたと思ってるんだけど、それって私がピアノをやってることを皆がリスペクトしてくれてたお陰なのかも、と今は思う。ピアノでイベント時にクラスや学年に貢献してるっていうのもあったからか、体育でサッカーのゴールキーパーを断っても、「あぁ、ピアノがあるからね〜」って感じだった。今考えると、もしかしたらそれもちょっと嫌味だった可能性もあるけど、本人鈍感すぎて気が付いてないので問題なし。目的はGKを回避することなので、それが達成出来れば多少嫌味を言われようが全然OKよ👍笑

*5:皆が遊んでることさえ知らなかったので、悲しいとも思わなかった(笑) たまにクラス全体でやるイベントに誘われたときも、「断る口実があってラッキー」くらいに思ってたし。笑

*6:こんな風に思えたのは、私には愛してくれる両親がいて、安心できる家があって、没頭できるものを持っていたからだと、今ならわかる。