Yufu Blog

ピアニスト、伴奏者、ピアノ講師をしています。 桐朋→ Manhattan School of Music(NY)卒業

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ピアニスト・ピアノ講師の Yufu のブログです♪

9月の読了本:2冊

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めちゃくちゃ今更なんですけど、今年9月に読んだ本のレビューです。

10月・11月は読書欲が薄れて1冊も読了していないので(読みかじっただけ)、もしかするとこれが今年最後の本のレビューになります⸜( ◜︎࿀◝︎ )⸝✰҉҈҉҈҉҈✰҉҈҉҈҉҈



読了本

松岡圭祐『ウクライナにいたら戦争が始まった』


題材が題材だけに読み進めるのは大変だろうと覚悟してたけど、ページ数も少ないし、文章も読みやすく、あっという間に読みました

生死の命運を分けるものってほんの些細なことや運なのでしょうね。。
周りの人が助けてくれたか、何処にいたか。こんなことが実際、現実に起こっているのだと思うと、本当にやるせなく、悲しいことです。

現在までの情報を可能な限り網羅し、帰国者の証言などを併せ、できるだけ正確を期した」とのことなので、現実を知るためには読んで良かったです。

小説としては、あまり登場人物の心情が真に迫って来なかったので、意外とさらっと読めました。
小説というよりも「小説という形を借りて書いたレポート」みたいなイメージ。

「小説」として面白いかどうかよりも「事実を伝える」ことに比重が置かれている印象なので、小説だと思って読んじゃうとちょっと違うかも。

一刻も早くこの凄惨な戦争が終わりますように。

 

ひのまどか『バルトーク』


バルトークの伝記を読んだのは、実は初めてかも。すごく分かりやすくて勉強になりました(◍′◡‵◍)

バルトークの人生を語る上で、第一次・第二次世界大戦が大きく関わってくるというのがよく分かったし、まだ理解の足りないところもあるので、また何度か読み直したい一冊です。

作曲家人生に於いてコダーイ(wikidia)という友人の存在の大きさを実感。彼がバルトークを発奮させなければ、おそらくバルトークの作曲スタイルは目覚めなかっただろうし、名曲も生まれなかった。なので、作曲家バルトークの生みの親(?)はコダーイなのではないかとさえ感じました。

ハンガリーの人々の名前が、が日本と同じく「姓・名」の順なのも知らなかった。親近感。
ということは、リストも本当はフランツ・リストじゃなくて、リスト・フランツなのか。(wikidediaによると、ハンガリー語読みで「リスト・フェレンツ」でした。)
同じヨーロッパの中で、他の国はどうなんだろう? 何でそうなったのか不思議。

著者のひのまどかさんが実際に現地に足を運んで取材し、実際に彼を知る人から話を聞いている(息子のベーラJr.氏や妹さんの友達の老夫婦)ので、生きた文章でした。
まだ作曲家本人を知っている人が御存命という意味では、論文を書くのに素晴らしいテーマかもしれない。いや書く予定ないけれど(笑)

NYに住んでいたのにバルトークの聖地を巡らなかったので、次に行く機会があれば見て回りたいし、ハンガリーもいつか行ってみたいと感じました。


▼8月の読了本


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