Yufu Blog

ピアニスト、伴奏者、ピアノ講師をしています。 桐朋→ Manhattan School of Music(NY)卒業

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ピアニスト・ピアノ講師の Yufu のブログです♪

【読了本】西尾維新『人類最強の純愛』は果たして婚活小説と言えるのか

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人類最強・哀川潤シリーズ第2弾!

人類最強の純愛 (講談社ノベルス)

「よっし、いいぜ。どこへなりともエスコートしな」
人類最強の請負人・哀川潤。再び忙しい日々を送る彼女のもとへ一人の青年が現れた。彼が発する圧倒的な敵意は、哀川潤をどこへ誘うのか!? 『戯言』とは真逆に、『人間』離れし過ぎた、『最強』のアドベンチャー!

人類最強にまつわる短編を集めた本。

収録内容は、「人類最強の熱愛」「人類最強の求愛」「人類最強の純愛」「哀川潤の失敗 Miss/ion 1. 4321枚の落書き」「哀川潤の失敗 Miss/ion 2. 仲間割れ同好会」の5作品。


決して潤さんのキャッキャウフフなラブロマンスを期待することなかれ。人類最強の語る「愛」は、常人の想像することと違う。
一応、作者からすると、これは哀川潤の「広義の婚活」にあたるそうなのですが。「婚活」の定義とは。笑



「最強シリーズ」とは

「最強シリーズ」は、西尾維新氏のデビュー作『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』から始まる「戯言シリーズ」の関連作品。

西尾維新氏が影響を受けた作家のなかに森博嗣さんがいるけど、『クビキリサイクル』は確かに森氏の『すべてがFになる』と通ずるところがある。
読んだことある方ならわかると思うけど、「天才が集まる孤島」という設定がもう「ああ〜…」って感じでしょ。笑

ちなみに、関連作としては他に、殺人鬼集団・零崎一賊の「人間シリーズ」もあります。
私が「戯言」でいちばん好きなキャラクター、零崎人識くんが主人公の作品も四冊出てるので、私はそれを推したい。

戯言シリーズファンにおすすめ


「戯言シリーズ」好きの私としては、哀川潤の「最強シリーズ」は放っておけず、連載当時から気にはなってたのですが、ようやく読みました。
最近、読書量が足りてないので読み始めるのも読み終わるのも、本当に遅くってだめね。
という反省を挟みつつ、実はまだ第1弾すら読んでないのに、第2弾を先に読みました。間違えて買ってしまったからという単純な理由です。細かいこと気にするなよ。

第1弾の内容も折々に挟まれるので、読んでおいた方が楽しいでしょうが、
第1弾は読んでなくても全く問題なしです。

ただ、戯言シリーズを読んでない人にはオススメしないかな。
なぜなら、この本からは哀川潤の人類最強さがあんまり見えないから。やっぱり哀川潤ファンとしては、哀川潤の最強な部分を見てほしいからね。先に失敗談を読んでも…という感じ。これだけだと、潤さんの良さが伝わらない!!笑

そして、この作品だけ読んでもキャラクターの関係性やなんかが意味不明だと思うので「戯言遣い? はて?」「ER3システムって何ぞ??」と疑問符だらけになりそう。


刊行されてる「最強シリーズ」は全部で三冊


最強シリーズ第1弾『人類最強の初恋』、第3弾『人類最強のときめき』の二冊も、実はもう買い揃えてあるので、私は読もうと思えば読める。今のところ積読…😭

短編集だから、ランダムに好きな巻の好きな話を選んで読んでも面白そう。



どの話も面白かったです

久しぶりに西尾維新氏の文章を読んだので、最初「うわー、出た! この文体面倒くさいな」感があったのですが(笑)、面白かったです。
一応これでも西尾維新好きな人の感想なんだ!笑

私は、意外にも「哀川潤の失敗」の二作が好きでした。
記事のように書かれた文章が新鮮で良い(^q^)❣️
こういう実験的な試みは大好物です。

潤さんファンなら是非読むべし!


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