Yufu Blog

ピアニスト、伴奏者、ピアノ講師をしています。 桐朋→ Manhattan School of Music(NY)卒業

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ピアニスト・ピアノ講師の Yufu のブログです♪

6月の読了本:5冊

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やっと連日の猛暑がおさまって、例年通りの気温が戻りつつありますね…!

さて、先月の読書記録まとめです*\(^o^)/*

読了本

宇佐見 りん / 推し、燃ゆ

三島由紀夫賞最年少受賞の21歳、第二作にして第164回芥川賞受賞作
推しが炎上した。ファンを殴ったらしい。


著者の宇佐見りんさんは1999年生まれ。
20代前半で芥川賞受賞ってすごいことだなあ、と先ず思ってしまう。(綿矢りささん、金原ひとみさんが芥川賞、朝井リョウさんが直木賞を若くして受賞した時も漠然とすごいと思った)


本作に対して、色んな作家がコメントしてるけど、私は尾崎真理子さんの「一番新しくて古典的な、青春の物語」という言葉がいちばんしっくりきました。


テーマは現代的だけど、文章がチャラチャラしていないので、読みやすいです。
こんなふうに現代の風景を切り取ったみたいなテーマは、現在(いま)なんだけど、切り取った瞬間に過去になってしまうみたいな刹那的な感じがしました。ちょっと自分でも何言ってるかわかんないですね。

椎名林檎の「だって写真になっちゃえば あたしが古くなるじゃない」という歌詞が頭の中を駆け巡ったのよ。


でも、考えたら、「推し」などチョイスしているワードが現代的に思わせるのであって、アイドルを追っかける行為そのものは、ある種普遍的でもあるのかな?🤔


誰かのブログを読むみたいに読みやすいのに、時折知性を感じさせる、みたいな文章でした。
きっと文章を普段から書き慣れている人なんだろうなあという印象。


私は推しがいなくても楽しめたけど、推しがいるひとの方がより共感出来るかも。

 

筒井 美希 / なるほどデザイン〈目で見て楽しむ新しいデザインの本。〉

「デザイン=楽しい」を実感できる新しいデザイン書籍。デザインする上で必要な基礎、概念、ルール、プロセスを別のものに例えて見方を変えてみたり、図解やイラスト、写真などの豊富なビジュアルで解説しています。現場で活躍しているデザイナーがわかりやすく教えてくれる「なるほど!」と思える内容が盛りだくさんです!

ブログ記事のサムネイル作りや、手帳を書くときのページ作りの参考になればと思って読みました。

デザインのことは全く分からないけど、全然問題なかったです。わかりやすい。

これをひと通り読んで覚えるというよりは、困ったときに開いて参考にしたい感じの本。

そんな突然デザイン力が上がるわけではないので、試行錯誤して、少しずつでも見やすいページ作りが出来たら良いなと思います*\(^o^)/*

 

少年少女人物日本の歴史 (9) 源義経 (小学館版学習まんが)


菅田将暉くんが出るので、今年の大河ドラマは観たいと思っていたのですが、日曜は仕事があることが多く、残念ながら観たり観なかったりになっています😞


見逃した回が多々あるせいでよく分からないところがあり、義経を描いた漫画を読んでみました。
(概要を理解するのには、まずは児童書を読むのが最適だと思ってます。子どもにも分かる言葉で説明してくれているからね😇)


そもそも義経に対して「牛若丸のことだよね✌︎('ω'✌︎ )☆」くらいなボヤッとした知識しか持ち合わせていない私には、この一冊で理解出来るとは到底思えない感じでした。
多分、この本よりも初心者にとっつきやすい学習漫画が存在するのではないかな?🤔


兄・頼朝とあんなに敵対することになってしまうのは、やはり腑に落ちなかった。悲しすぎる。
結局のところ、頼朝が弟を信じきれなかったのが原因ではないのか😠😠とか思っちゃったけれど、当時の上下関係や、立場上こうあるべきみたいな常識を私が理解しきれていないので、読み取れていないことは多々あると思います。反省!

義経って、強くて純粋で真っ直ぐな性格だったのに、悲運に見舞われた人だったのですね、、( ˃ ⌑ ˂ഃ )

 

原田 ひ香 / 三千円の使いかた

垣谷美雨さん 絶賛!
「この本は死ぬまで本棚の片隅に置いておき、自分を見失うたびに再び手に取る。そういった価値のある本です」


就職して理想の一人暮らしをはじめた美帆(貯金三十万)。結婚前は証券会社勤務だった姉・真帆(貯金六百万)。習い事に熱心で向上心の高い母・智子(貯金百万弱)。そして一千万円を貯めた祖母・琴子。御厨家の女性たちは人生の節目とピンチを乗り越えるため、お金をどう貯めて、どう使うのか?
知識が深まり、絶対「元」もとれちゃう「節約」家族小説!


原田ひ香さんの著作を読むのは『東京ロンダリング』『ギリギリ』に続き、今回で3冊目。

これなんでそんな話題作なの?って思ったけど、現代を生きる多くの日本人が抱える悩みと合致した小説だからってことなのかな。出版社の意気込みを感じるというか、最近やたら売り出してますよね。

軽く読めるし、普通に良かったのですが、テーマが「お金」という現実的な問題なので、読んでいて若干憂うつになる(´^ω^`)ww
今後賢く生きるためにお金のこともきちんと勉強しないとな、と思わされました。

固定資産税を抑えるためにスマホ代を見直せって話で、そういえば一人暮らしの友人たちが格安SIMを絶賛してたな…と、ぼんやり思い出しました。

この作品を読んで気づいたけど、私は小説に現実的な問題を求めてなかった(笑)
夢を求めているって訳でもないけど、非現実を味わいたくて小説を読んでたのかなと考えてしまいました。

「お金のことを勉強したいけど、いきなりガチのハウツー本を読むのは抵抗がある」って感じの人が読めば、お金に興味を持つ入門編として最適な書なのかなと思います。

 

菅野 雪虫 / 天山の巫女ソニン 2 海の孔雀

江南(カンナム)の第二王子クワンの招きで隣国を訪れた沙維(サイ)の王子イウォルとソニンは、戦災から見事に復興を遂げた都の様子に驚く。イウォルがお忍びで街を見て回っている間、ソニンはクワンより思いもよらない依頼を受ける。クワンが二人を呼び寄せた本当の狙いは何か。
国の命運は誰の手に――波乱の王宮ファンタジー!

イウォル王子、ソニンを連れて隣国の江南へ!
クワン王子ともっと絡むのかと思っていたのですが、期待ほどではなかったかな…。

ソニンがまた色々波瀾万丈な目に遭う一方で、イウォル王子がしょんぼりすることの多い巻でありました。
でも今回の旅での気づきで、きっと今後イウォル王子も変わっていくのでしょう!

クワン王子ルートも是非見てみたかったです…(^q^)笑

 

さいごに

『推し、燃ゆ』をきっかけに、今回振り返ってみたところ、今まであまり芥川賞作品を読んできていなかったことを自認しました。もっと読もう。

ちなみに私のなかで最後に読んだ芥川賞作品は、村田沙耶香氏の『コンビニ人間』で、2018年にこのブログでレビューしていました。結構前だなぁ( ▔•з•▔ )


読むスピードがそんなに早くなく、限られた冊数しかいつも読めないので、厳選していろんなジャンルを読めるようにしていきたいと思います☁️☁️☁️



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