Yufu Blog

ピアニスト、伴奏者、ピアノ講師をしています。 桐朋→ Manhattan School of Music(NY)卒業

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ピアニスト・ピアノ講師の Yufu のブログです♪

発表会について思うこと

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発表会まで、あと二週間となりました。


私の生徒さんは、今年度の途中からピアノを始めた方がほとんどなので、来月の発表会がはじめての出演になります。




親バカならぬ先生バカで申し訳ないんですけど、
皆とっても上手になりました👏( ˆ̑‵̮ˆ̑ )





一番遅く入会した子たちは兄弟なのですが、まだピアノを始めて半年しか経っていないのに、ぐんぐん吸収して、もうペダルを使って2ページもある曲を暗譜でスラスラと弾いてるので、本人だけでなく御家族も驚いているみたい!😂笑

進めてる教本ではまだ単音で片手ずつしか出てきてないのに、発表会用の曲では 左手:和音伴奏でスタッカート(音を切って弾く奏法)、右手:スラー(音を繋いで弾く)と、右手と左手の弾き分けがきちんと出来てるし、目覚ましい成長にほんとに感動します。





折角なので、その子たちの話でも。

彼らはかなりの努力型で、普段のレッスンから、おうちでもきちんと練習して来てるのが伝わっていたので、
ある程度難しい曲でもきっとこの子たちなら出来るなぁと見込んで
まだ「ド」「レ」「ミ」の三音しか習得していない時点にも関わらず曲を渡したら、最初は本人も親御さんも「え……、こんなの弾けるんですか!?」って感じで。「弾けます!!」と豪語して渡す私(笑)


最初は本人たちも「弾けるのかなぁ」という感じで恐る恐るでしたが、一緒に楽譜を読んでみたら、私が思ってたより本人たちが曲を気に入ったみたいで、「こうやって弾くのよ〜」と歌いながら弾いてあげるとキャッキャッと笑いながら楽しそうに弾くのがとっても印象的でした。可愛すぎて、我が子なら抱き締めてるわ😭笑


練習というより「弾きたい!」という気持ちでピアノに向かってたみたいで、
その後、ものの見事に 二、三週間で弾けるようになった😂
何ならもう暗譜で弾けてた!はや〜い!😂😂笑



しかも教えてもないのに空を見つめながらピアニストのように弾くの!
手首も柔らかく使えてるし、もうこれはピアニストだわ、と私は思ってる。笑


それなのにある日突然「僕はもうだめだ」とか言い出すんで、すごい面白いです(笑)
音符を書いてても、上手に書けてるのに突然「これじゃだめだ!」と全部消してしまったり、時々、天才の苦悩みたいな口調で喋るのが面白すぎる(ノ∀`)





二曲渡したのに、用心深い子達だから「一曲しか弾かない!!」と頑固に主張して、何度も二曲弾かせようと誘導するのに頑なに引っ掛からなくて、最早レッスンの中で一連のネタみたいになってたんだけど(笑)

この間、あまりにも上手に弾けてるので、保護者の方に「すっっごく上手になりましたね!」と言ったら、目を見張って「上手になりましたねえええ!!😳」
「やっぱりもう一曲出来ましたね〜」と言ったら、「出来ましたね!!笑」って(ノ∀`)笑




私は、お子さんの成長をわかってあげていてほしいから、上手になった時はレッスンのあと「上手になりました!」と必ず保護者の方に伝えるようにしているのですが、日本人の謙虚さとは何ぞやという勢いで、皆さん「上手になりましたね!!」と返してくれます。笑
御自身は音楽の経験がない保護者の方が多いので、子どもの成長に本当にびっくりするし、嬉しいみたい。いいことですよね〜!笑
私も生徒さんたちの成長を見守るのが本当に楽しみだし、嬉しい。




始めは「こんなの出来るのかな?」ってことも、やってみたら意外と簡単に出来てしまったりするので、
こうやって、成功体験を積み重ねて、楽しくどんどん学んで行ってくれたらいいなぁ〜って思います。





子どもって、大人が思ってる以上に、沢山のことを吸収するもの。


だから大人が変に制限しないで、どんどん挑戦出来る機会を作ってあげたいなと思います。






私は、発表会という機会は、普段のレッスン以上に「成功体験」を実感出来るものと思っています。


なので、すべての生徒さんたちに、「発表会に出てよかったなあ」「頑張って良かった」って思えるときにしてあげたい。
そのために、普段のレッスンで、その子が本番で力を出せるように、上手に聴こえるように、ベストを尽くしてお手伝いさせて頂いています。




発表会をどのように捉えているかは、もちろん人それぞれだと思います。私と違う考えの方もたくさんいらっしゃると思います。

上手に弾けなくても、テンポで弾けなくても、現段階で譜読みが終わっていなくても、今やっている曲を、その時出来た仕上がりで弾けたらそれでいいやって人も、いてもいいと思うんだけれど、私は、それだったら発表会じゃなくてスタジオミーティングでいいんじゃないかな、と思うのです。何故なら、発表会というのは、一応「公」に開いているもので、一般の方でも、会場に来れば誰でも聴くことのできる「コンサート」であるから。舞台に立つ以上は、一人一人が責任ある「演奏者」だから。舞台に一人で上がったら、何が起こっても誰も助けてくれない、というのは、私も演奏家なので、実感として知っています。発表会は、仲間内だけで行うスタジオミーティングとは全く違います。もちろん、コンペティションとも違いますけれど。




一生懸命やることは、格好良いことです。

頑張ることは、誰にでも出来ることではありません。





ピアノを専門でなく、趣味で弾くのはいいです、もちろん。
でも折角人前で弾くのなら、折角そのために練習するのなら、上手に弾かせてあげたい、と私は思います。
最低限「間違う」「詰まる」「止まる」は無いに越したことはないのだし。




私の生徒さん方、保護者の方々は、
有難いことに、私と同じ方向を向いてくださってると感じるのですけれど、
最近、他のスタジオの生徒さんとお話ししていると「あれ?」と思うことが多かったので、
今回は自分の考えを纏めるために書いてみました。


皆さんが「発表会」というものをどう捉えていらっしゃるかも、教えていただけたら幸いです。





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