Yufu Blog

ピアニスト、伴奏者、ピアノ講師をしています。 桐朋→ Manhattan School of Music(NY)卒業

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ピアニスト・ピアノ講師の Yufu のブログです♪

1〜3月の読了本

今年に入ってから一切出来ていなかった読了本のまとめです📕( ◜◡◝ )✨

3ヶ月で4冊という驚異の少なさ。いやー、1記事でまとめるのにちょうどいいですね!笑
サクッと短めに感想を綴っていきますʕ•̫͡•ʔ✎𓂃

1月読んだ本

年森瑛『N/A』

第167回芥川賞候補作。
選考会で異例の満場一致!第127回文學界新人賞受賞作

松井まどか、高校2年生。
うみちゃんと付き合って3か月。
体重計の目盛りはしばらく、40を超えていない。
――「かけがえのない他人」はまだ、見つからない。

優しさと気遣いの定型句に苛立ち、
肉体から言葉を絞り出そうともがく魂を描く、圧巻のデビュー作。

あっという間に読めました。

理想の「かけがえのない他人」を表現するのに「ぐりとぐら」や「かえるくんとがまくん」と比喩するの、なんか良かった。

ジェンダーって分かりやすい型じゃないことがたくさんあって、自分が何者か分からないふわふわした感じがあると私は思っていて、それが文章から伝わってきて「そうそう、こんな感じ」って思いながら読みました。

人との関係性がしっくり来ない時は、結局アイデンティティの問題なのかなと、自己の経験を振り返りながら感じました。「自分が思っている自分」と「相手が思っている自分」の相違。人間関係って難しいですね。

 


2月読んだ本

今村翔吾『塞王の楯』

【第166回直木賞受賞作】
どんな攻めをも、はね返す石垣。
どんな守りをも、打ち破る鉄砲。
「最強の楯」と「至高の矛」の対決を描く、究極の戦国小説!

圧倒的ボリューム(単行本560ページ)で、読むのにめちゃくちゃ時間が掛かってしまった。

前半はなかなか話に入り込めないのと、自分が歴史が苦手だったことをまざまざと見せつけられた感じで全然読み進められずil||li(つд-。)il||li

というのも、今まで読んできた歴史小説は、龍馬だったり新選組だったり、その人たち自身が主人公なので一緒に成長を見守っている感じだったのてす。
だけど今回の主人公は城を守る「石垣職人」なので、戦国武将の戦いに直接関わる訳ではなく、「○○が○○の戦いで…」というように歴史の話が説明調の文章で語られることが多く、「えっ、誰?何の話!?Σ( ˙꒳​˙ )」と、いちいち立ち止まってしまい。。
歴史が得意な人からすると「あーそれね」というような感じかもしれませぬが、無知ゆえに、、

途中から「ここはもしかしたら話の筋にそこまで重要ではないのかも、、」と思い始め、苦手な歴史部分はさらっと流して読みました、、(苦笑)
こういう読み方でも大丈夫でした。ただ、直木賞作品でこんなに苦戦したの初めてかも。やっぱり私は歴史が苦手だなとちょっと落ち込んでしまったのでした。

とはいえ、後半は面白かった!
戦いが始まってからは、続きが気になって、あっという間に読めました。
京極高次さん夫婦好きだったな(*´ω`*)♡

 

mizutama『暮らしに役立つ かんたんマイノート&手帳術』

「字がヘタ!」、「絵が苦手!」、「手帳って続かない!」
そんな人でも、大丈夫。
マネするだけで、誰でも暮らしに役立って、楽しくかわいいノート&手帳が作れます!

大人気のイラストレーターmizutamaさんが、超簡単にできる、かわいいノート&手帳のつくりかたを伝授!

さらに「なぞるだけ」でかわいいイラストが描ける
書きおろしの【なぞり描きイラスト講座】もたっぷり収録!ノートや手帳でよく使うモチーフや模様だけを集めました。

『塞王の楯』のボリュームがすごかったので、息抜きに読みました📖✑✒♡
mizutamaさんのイラストは、本当に素朴で可愛い。癒される。

マンスリー手帳は、いつも実用的に使っちゃうけど、たまにカラーペンで背景を描いてみたりすると、可愛くて気分が上がるかもしれない。

気になるアイテムや、「これはこう使うと良いのか!」というアイテムもあって、使える文房具の幅が広がったような気持ちになりました。

 

3月読んだ本

大前粟生『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』

僕もみんなみたいに恋愛を楽しめたらいいのに。大学二年生の七森は“男らしさ”“女らしさ”のノリが苦手。こわがらせず、侵害せず、誰かと繋がれるのかな? ポップで繊細な感性光る小説4篇。
恋愛を楽しめないの、僕だけ?
"男らしさ""女らしさ"のノリが苦手な大学二年生の七森。こわがらせず、侵害せず、誰かと繋がりたいのに。
ジェンダー文学の新星!
鋭敏な感性光る小説4篇を収録。

連日報道されるLGBT法案についてのニュースや性的マイノリティーに対する差別的な言葉に心が参ってしまって手に取ったけど、うーーーーーん、思ってたのと違った。いや私の勝手な期待だったのだけれど( ˊᵕˋ ;)

私にとっては、登場人物がみんな繊細すぎた。
私も精神的に繊細な方ではあるんだけど、繊細の方向性が私とは違うかなーという印象。

この一冊を通して、ぬいぐるみや水など、みんな実際にはいないものと会話していて不思議な感覚でした。同じテーマを、形を変えて何回も短編にしている、という感じ。

好きだった文章を以下に引用します⺣̤̬♡

「男」と「女」は分かれてる、みたいなことばが、七森は苦手で、嫌いだ。僕と白城はつきあっているけど、男女ふたりでいるだけで恋愛と結びつけて他人にいじられるのとかはむかつく。ひとのこと、「男」とか「女」じゃなくて、ただそのひととして見てほしい。僕は男だけど、女にモテるために生きてるわけじゃない。(p.32)


細田佳央太くん主演で映画化しているそうです∩^ω^∩

 

さいごに

やっぱり量を読まないと、良い作品(自分がのめり込むようにハマる作品)と巡り合うのは難しいですね。
1〜3月は主にシリーズものの漫画を読み進めていたのですが、ようやく最新巻まで追いついたので、漫画熱はいったん落ち着きました⺣̤̬❤️

特別いま読みたい本がないのも、読了本が増えない原因だったりするのですが。
素敵な本に出会えると良いなと思います♪



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2022 Books:34冊


↑こんなこと言ってますが、先月も1冊しか読めていません/(^o^)\

というのも、久々に風邪で発熱して倒れていたからです。39度近く出た。コロナでもインフルでもなかったのですが、皆様もお気をつけください🙏

そして私は現在、ひどい花粉症に悩まされております。今年もこの時期が始まった…!(*'∞'*)🌸


おすすめの一冊

やっぱり逢坂冬馬さんの『同志少女よ、敵を撃て』がダントツで印象に残っています。


昨年は戦争ものを何冊か読みました。*1


どれもそれぞれに考えさせられたけど、その中でも特に印象深い一冊が本作です。

戦争を描いてるんだけど重くなりすぎない、それでいてリアル。分厚いけど一気に読めます꒰◍'౪`◍꒱۶✧˖°

まるで少年漫画のように、主人公の成長を一緒に体験出来ます。『進撃の巨人』や『鬼滅の刃』が好きな人はきっとこれも好き。

 

カテゴリー分析



まあ当然と言えば当然な感じですが、小説をメインに読んでましたね。意外と音楽関連の本を読まなかったな。抜粋で読んでたりはしてたんですけどね(^q^)
 

月ごとのまとめ


去年は漏れなく読書レビュー出来ました*\(^o^)/*

ちゃんとレビュー記事を書き残せたことが、個人的に達成感があります。

1月

  • ひのまどか『音楽家の伝記 はじめに読む1冊 チャイコフスキー』
  • 藤本ひとみ『皇妃エリザベート』
  • 鳥居明『よくわかる 過敏性腸症候群でもう悩まない本』


レビュー記事はこちら

3月

  • 須賀しのぶ『また、桜の国で』
  • 三浦しをん『のっけから失礼します』
  • 井上 見淳『真宗悪人伝』
  • ミヒャエル・エンデ/大島かおり『モモ』


レビュー記事はこちら

 

4月

  • 益田ミリ『今日の人生』
  • 原田ひ香『ギリギリ』
  • 一穂ミチ『スモールワールズ』
  • Emi『続けるほど、毎日が面白くなる。もっともっとマイノート』
  • ジャッキー・フレンチ/さくまゆみこ『ヒットラーのむすめ』


レビュー記事はこちら

 

5月

  • 佐藤雅彦•菅俊一•高橋秀明『ヘンテコノミクス』
  • 永井みみ『ミシンと金魚』
  • 瀧本哲史『ミライの授業』
  • 菅野雪虫『天山の巫女ソニン⑴黄金の燕』


レビュー記事はこちら

 

6月

  • 宇佐見 りん『推し、燃ゆ』
  • 筒井 美希『なるほどデザイン〈目で見て楽しむ新しいデザインの本。〉』
  • 小学館版学習まんが『少年少女人物日本の歴史 (9) 源義経』
  • 原田 ひ香『三千円の使いかた』
  • 菅野 雪虫『天山の巫女ソニン⑵海の孔雀』


レビュー記事はこちら

 

7月

  • 池上英洋•小林たつよし•菅谷淳夫『小学館版 学習まんが人物館 レオナルド・ダ・ヴィンチ』
  • ジェームズ・クラベル/青島幸男『23分間の奇跡』
  • 原田隆史『本気の教育でなければ子どもは変わらない』
  • 原田マハ『異邦人(いりびと)』
  • 池田きぬ『死ぬまで、働く。』


レビュー記事はこちら

 

8月

  • 逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』
  • やなせたかし『もうひとつのアンパンマン物語 人生は、よろこばせごっこ』
  • 山本健人『すばらしい人体』
  • 属啓成『ショパン 生涯篇』


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9月

  • 松岡圭祐『ウクライナにいたら戦争が始まった』
  • ひのまどか『音楽家の伝記 はじめに読む1冊 バルトーク』


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12月

  • 「7つの習慣」編集部 『13歳から分かる!7つの習慣 自分を変えるレッスン』
  • 三谷幸喜、清水ミチコ『むかつく二人』


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さいごに

今年もマイペースにのんびり読んでます。

12月の読書記録にも書いたけど、昨年末あたりから久々に漫画ブームが来ていて、シリーズものを色々と読み進めています。楽しい。
漫画アプリって今まであんまり使ったことなかったのですが、昔見ていた好きだったアニメの原作が「期間限定20巻無料」とかになって再びハマり、そして続編をまんまと購入しています、、
いや本の話をしろよっていうね。笑

今年は、昨年読みかけた『天山の巫女ソニン』シリーズを最後まで読み終えたらいいなと思っております。
そして、願わくば『流血女神伝』シリーズくらいハマる作品にまた出会いたい🙏💫💫✨

▼ 昨年の読書まとめ


↑はてなブログのグループ機能使ってみました(笑)


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*1:ちなみに『同志少女よ、敵を撃て』はエンタメ小説、『また、桜の国で』は歴史の重みを感じる小説、『ヒットラーのむすめ』は戦争について子供と考える物語、『23分間の奇跡』は洗脳の恐ろしさを体感する話、『ウクライナにいたら戦争が始まった』は現在の露ウクライナ侵攻のリポートという感じです。