Yufu Blog

ピアニスト、伴奏者、ピアノ講師をしています。 桐朋→ Manhattan School of Music(NY)卒業

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ピアニスト・ピアノ講師の Yufu のブログです♪

【読了本】遠藤周作『王妃マリー・アントワネット』

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こんにちは!


今回は、遠藤周作さんの『王妃マリー・アントワネット』上下巻を読んだのでレビューしたいと思います。


まだ1月ですが、もしかしたら今年読んだ中で1番面白い小説になるかもしれない、、



概要


美しいブロンドの髪とあどけない瞳を持つ14歳の少女が、オーストリアからフランス皇太子妃として迎えられた。少女はやがて、ヴェルサイユに咲いた華麗な花と呼ばれ、フランス最後の王妃として断頭台に消える運命にある…。フランス革命を背景に、悲劇の王妃の数奇な生涯を、貧しい少女マルグリット、サド侯爵、フェルセン、ミラボーなど多彩な人物を配して綴る、壮大な歴史ロマン。
*「BOOK」データベースより

上巻408ページ・下巻382ページ(+解説)*1の長編ですが、ページを捲る手が止められず、あっという間に読んでしまいました


物語は、オーストリア王女であるマリー・アントワネットがフランスに嫁いでくるところから始まります。


孤児のマルグリット(最初、誰やねんと思ったけど 笑)が、アントワネットと同世代でありながら、彼女とは対偶的な暮らしをしていることから、豪華な暮らしをする「王族」「貴族」と、生活に苦しい「民衆」という対比が生まれ、物語に良い味を出しています。



この本に至るまでの経緯

誰も知りたくないであろう、私がこの本に行き当たるまでの経緯をご説明させてください。

兎にも角にも、私のフランス革命の知識はこの程度であるという確認の意味も込めての記録なので、興味のない方はこの項は読み飛ばしてください。

集英社版•学習漫画 世界の歴史11 -ナポレオンと激動するヨーロッパ-

私のフランス革命ブーム(?)は、ここから始まった。
元々ナポレオンについて調べていた一環で手に取ってみたのだけど、フランス革命のことも入っていたので。

学習漫画は初めて読みました。小学生向けに書いてあるので、とても簡潔で分かりやすい!


パリのサロンと音楽家たち

たまたま伯母が貸してくれた本がフランスについての話だった。
この本はまだ読み途中なので、読んだらまたレビューしたいと思っています。


ベルサイユのばら

集英社文庫で全5巻。
今更ながら名作と言われるこの作品を読み、名作たる所以を実感。一気読みの面白さでした。

ストーリーの重厚さは勿論のこと、絵が素晴らしい!
これをあの時代に20代後半で週間連載されていたというのだから、頭が下がります。素晴らしかった!


ハプスブルク展



上野の国立西洋美術館で『ハプスブルク展』が開催されているのを知り、「なんというタイミング!これは是非観に行かねば」と早速行きました。

⬇︎ アントワネットの肖像画


10年前にシェーンブルン宮殿にも行ったのですが、その当時は色々と分かってなさ過ぎたので、今回は興味を持った最高のタイミングで行けたと思います。
豪華絢爛なコレクションや、アントワネット等々の肖像画をたっぷり観ることが出来て、その夜は興奮して眠れませんでした(笑)


王妃マリー・アントワネット


で、これよ(笑)

正確にいうとハプスブルク展を観に行く少し前から読み始めましたが、とにかく私の頭の中はフランス革命で埋め尽くされるようになってしまったので、情景が頭に浮かぶようで、ガーーーッと一気に読んでしまいました

これまでの知識が主に漫画からだったので、活字でも何か作品を読んでみたいという思いもありました。


感想

いやー、面白かった。


読む前は大ボリュームなので一瞬怯みましたが、史実と創作が上手いこと混ざり合っていて、「次はどうなるんだろう?」と、どんどんと読み進めてしまいました。
おかげさまで寝不足です(笑)


自分の中では、本作品の直前に読んだ『ベルサイユのばら [ 池田理代子 ]』の影響が多分にあって、ベルばらに登場したロザリーの登場も嬉しく思いました🌹✨


遠藤周作さんの作品はこれまでに『沈黙』しか読んだことが無いのですが、「信仰」ということを突き詰めて書いていらっしゃったのが、深く印象に残っています。

王妃マリー・アントワネット』にも、アニエス修道女という女性が出てきて、時代と神(キリスト教)との関係を感じることが出来ました。

個人的には、このアニエス修道女の考え方・感じ方に共感するところが大きかったです。
「革命」を通じ、多くの人間が集団」となることの恐怖、畏怖を感じました。


基本的には史実に忠実に描いてあるので、とても読み応えがあります。
結末が分かっているだけに、断頭台へ送られる前、アントワネットたち家族が一人ずつバラバラになっていくのが辛すぎて悲しすぎて、胸が張り裂けそうな気持ちでした。



また、驚いたのは、上巻でちらりと登場しただけの登場人物も意外にもちゃんと後半に物語に絡んで来ます。
「伏線回収」という言葉はあまり好きではないですが、どのキャラクターも無駄にしないというか、登場しない間もそれぞれの人生を送っていたのだなと感じ、すこし新鮮な気持ちになりました。



最後にどーでもいい話ですが、私自身が、作者の遠藤周作さんと、アントワネットの次男ルイ・シャルルと同じ誕生日なので、色々と思い出深い作品にもなりました(笑)



今年はまだ始まったばかりですが、今年一番と言っても過言ではないくらい、おすすめの作品です!!


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*1:私は現在発売している「改版」でなく、旧版で読んだので、ページ数は誤差があるかもしれません。