Yufu Blog

Yufu Blog

ピアニスト、伴奏者、ピアノ講師をしています。 桐朋→ Manhattan School of Music(NY)卒業

Yufu Blog

ピアニスト・伴奏者・ピアノ講師の芦谷ゆふのブログです♪

【GW】草間彌生展/国展

GWの話でも(^ω^三^ω^)



5月の始めに、国立新美術館に【国展】と【草間彌生展:わが永遠の魂】を観に行ってきました。


何故なら、私はどちらも無料ご招待券をいただいているから!!!\(^o^)/
(有料でも勿論行く予定だったけれど)








草間彌生展

草間彌生展は、狂気の世界だった………。

草間彌生さんに出会ったきっかけ

そもそも私が草間彌生さんを知ったのは、高校生だか大学生だかのときだったのですが、
通っていた整骨院の待合室にあった「ある雑誌」に、たまたま彌生さんの個展のお知らせが載っていて、それで知って、好きになったんです。
その頃は恥ずかしながら存在も、お名前すら知らなかった。


雑誌の後ろによくある「最近の美術展情報」みたいなコーナーのひとつで、スペシャル感もなく、単色印刷された画質の荒いほんの小さな写真が2枚ほど掲載されている記事。
特に目立ちもしない、たくさんの記事の中のひとつだったけれど、どうしてだか私の心は草間彌生展の記事に惹かれて、「私…この人好きかもしれない」と思い、草間彌生さんの名前をすぐに控えた。


結局、そのときはスケジュールが合わず展覧会には行けなかったのだけれどずーっと気になっていた存在で、数年後には、テレビやメディアでもどんどん見かけるようになっていった。


日本でも世界でもメジャーなアーティストだけど、私は草間彌生さんというと、自分が最初に目にした、あの小さな個展の記事の印象が強い。
あんなに小さな記事で、自分の心に迫ってきたという経験は、後にも先にもあれだけだから。


すごい数の人だった



「そんなに皆、彌生ちゃん好きだったの?」っていうくらいの大行列で、私は朝11頃に到着したのですが既に『40分待ち』。最後尾が建物の外でした。国立新美術館にはそこそこ今まで来たことがあるけれど、こんなに並んだのは初めてでびっくりぽん(´⊙ω⊙`)

でも待ち時間にも美術作品を見て回る仕掛けになっていて、そのひとつが、上に画像を貼った草間彌生さんの「木に登った水玉」(2017)。私、初めて木を見て性的だなと感じた。一枚目の写真なんて、お尻がきゅっとして腰を捻って両手上げている女のひとに見えませんか。他にも木によっては、指の露出した手袋にも見えたりして、なんともセクシーでした。
ぱっと見たときは木がdressされてるように見えたんだけど、じっと見てると水玉に浸食されているように見えて、美しさと不気味さが融合されているというか、見えているのは赤なんだけど、黒い、何か恐ろしい陰のようなものを感じた。怖い。

他にも「ナルシスの庭」(1966/2017)や、彌生さん以外の日本人アーティストの作品もあって、これは並ばないと見逃してしまうかも。皆さん、気圧されずに並んでみましょう。笑
中に入っても「人が多すぎて見られない!」ということは意外とないです。ちゃんと規制して見易くしているがこその行列なんだと思う。感謝。


作品と注意


愛や戦争、自殺や性など、「生と死」をテーマにした作品が多かったように思います。

彌生さんって幼い頃から幻覚や幻聴に悩まされていたみたいで、それらから逃れるために、それらを絵を描き始めたそうなんです。でもさ、描いちゃうと余計はっきりと感じてしまわないのかな。愚痴や日記と同じような作用で、自分の中から出してしまえば少しすっきりするんだろうか。その辺り、すこし興味深いですね。
幻覚・幻聴がないこちらとしては伝染したような感覚になってしまいます。
OTA FINE ARTS | TOKYO > 展覧会 > 草間彌生「自殺した私」 -1950年代から現在までのペーパー・ワーク60点-

作品の影響から「幻覚・幻聴」と聞くと得体の知れない恐怖に見舞われるけど、「統合失調症」だったそうで。中身は同じなのに、知っている名前を聞くとすこし安心しちゃうのは人間の性なんでしょうかね。
そういえばティーンズのとき、好きな人が同じ病気で、幻覚・幻聴に苛まれていたわ。甘酸っぱい思い出を思い出してしまったわてへぺろ。

ショートフィルムもあって、私はこれは初めて見たけれど、過激で、でもどこか危うくて、怖ろしい感じがした。こういう雰囲気が作品からも現れている。
www.youtube.com

今時風の言葉で、簡潔に分かりやすく伝えるとするならば、「えろぐろ」な作品が多いです。
「わ~可愛い~!キャッキャッ❤️」みたいなものを期待していくと、簡単に攻撃を受けてやられてしまいますので、これから行かれる方は覚悟してください。油断してはならぬ。これは闘いだ。
あとニューヨーク時代の作品はほぼ「男根」なので、一緒に行く相手を間違えると"Oh..."となってしまいます。解説も、最初はなんとかぼかして書いてあったのに、途中から「男根」とはっきり書き始めてしまっていて、「言うてしまってるやん!」と思わずツッこんでしまいました。しかも、いくつかなら良いんだけど、結構多いの。途中からどんな気持ちで見進めればいいのかわからなかった。人間力を試されているような。
お子さんなどは、素直な感想を大声で述べると思いますね。保護者の方は気をつけてください。春画展に行くような心持ちでいてください。
当時のニューヨーカーは、こんな日本人女性をどう思ったんだろうか。"Wow!!!!!"って感じだと思うわ。なんかうるさそう。笑

マンハッタン自殺未遂常習犯

マンハッタン自殺未遂常習犯

ぐろい作品が目白押しなのかと思うと、「彌生ちゃんこんな作品もあるの!」と思う作品もある。
私が好きだったのはネットペインティング、コラージュ作品、Infinity room。
コラージュ作品は、アメリカの郵便局に置いてある荷物に貼り付けるステッカーをキャンパスに貼り付けまくったりしているのだけど、私が貼りまくってもこんな風にはならないなっていうお洒落な感覚。ていうかこのステッカー、ごっそり持って帰ってるのだろうか。YAYOIが訪れた郵便局からはステッカーが無くなっていくという事態になっていたのだろうかと思うとちょっと愉快。遠慮とかしてたらいけないんだなと思う(笑)
Infinity roomは、私はiPhoneのロック画面に設定しているくらい憧れていたので、実際に体験できて嬉しかった。無限の空間に放り出された気分。ここにいれば、もう宇宙になんて行かなくていいかもな、と思える。芸術の発展によって、科学の技術は進むか、遅れるか。でも科学も面白いんだよなあ。どっちも欲しいですね。


今回の個展の感想


ものすごいパワーを持った作品群でした。
毒気に当てられたというべきかな。
生と死をテーマにした作品で溢れかえっていて窒息しそうになりました。
圧倒的な存在・感性を目の当たりにしてしまうと、涙が出そうになってしまうのはどうしてなんでしょう。胸が詰まってしまった。
これは感動の涙ではなくて、畏怖なんだと思う。

「私って、彌生さんのこと何も知らなかったのね…」と思いました。

ひとつひとつ見てたら「あ、これお洒落」っていうのはたくさんあるんだけど、全体を通して見るとそんな簡単なことじゃなくて、誤解を恐れずに一言で表現してしまうと、「気持ち悪い」。
ピカソ展に行ったときと同じくらいの衝撃を受けました。


私、彌生さんの作品好きだと思ってたけど、もしかしたら嫌いかもしれない。


これって私の中ではものすごく褒め言葉なんだけれど、嫌悪感を感じる作品ってなかなかないですよ。本物だなって思った。本物を見たという感覚。
この本物のアーティストがまだ存命されていて、同じ時代を、しかも同じ日本に生きているなんて考えられない。これは凄いことですよ。心から尊敬する。
「嫌い」ってことは、「好き」なんですよ。でも本当に「嫌い」なの。あーもう、うまく伝えられない。たぶん、一番感じたのは「恐れ」なんだと思う。怖かった。どうしたらいいかわからなかった。
今、あのときのことを思い出していますが、この文章を書きながらまた泣きそうになっています。



「ミニマルアート」というと、なんとなく「ミニマルミュージック」を連想してしまって、
更に「ミニマルミュージック」と来ると私は真っ先に「スティーブ・ライヒ」さんが思い浮かぶのだけれど、
草間彌生展から受けた印象は、むしろ「エリオット・カーター」だった。

何をどうということではないのだけれど、この曲を聴いた時の印象が、まさに今回の草間彌生展への印象と似ているんですよね。皆さんはこの曲を聴いて、どう思います?

ちょうど私が個展に行った日の夜、テレビ朝日の「報道ステーション」というTV番組で草間彌生さんの取材を放送していて、キャスターの男性によると「草間さんは「あと100年生きたい」と仰っていました」とのことで、その言葉で本当にカーターを連想してしまった。カーターさんって102歳まで生きられたんですよね。彌生さんも余裕で100歳オーバーでお元気に生きていらっしゃるような気がします。


グッズ


グッズは、60分待ちの行列でした。個展入場より多いの!? 結局60分もかからなかったけど結構な時間並びました。
でも楽しみにしてたので並んで、図録、スマホケース、マスキングテープなど色々買いました。キーホルダーは、可愛かったけど高かったのでやめました(笑)
図録だけ欲しい方は、これに並ばずとも、地下のショップで買えるのでそちらに行った方がよいです(*´ω`*)明日までだけれど。笑

ちなみに「彌生ちゃん人形」は1人10個までだそうです。そんなに爆買いする人いるの??



まとめ

濃厚でエログロな世界観に「うっ…もしかしたら、これ以上見たらちょっとやばいかも…」と思い始めたところで終わったので、展覧会としてちょうどよいサイズかも。これから行かれるひとは是非覚悟して行くべし!
ちなみに午後3時ごろには個展入場まで「20分待ち」になっていました。案外午後に行ったほうが空いてたのかもしれないですね。
kusama2017.jp




ランチブレイク


さて、草間彌生展の後はレストランでランチを食べて、いざ行かん、国展へ!
ていうかショップに素敵な器があると思ったら小野哲平さんの作品だった。すごい!哲平さん好き!



国展


アメリカに行っている間は来られなかったので、久しぶりの国展です!
今年も千原先生にご招待券を頂いて伺いました(^ω^)

私は先生のビッグファンなのでとても嬉しい(^ω^)
今回の絵を拝見して、「もしかして新しい時代に入られたのでしょうか…」と思ってしまいました。
今までと大分世界が変わった感じがするというか、
「神話」や「哲学」のような世界も感じるし、草間彌生展のあとということもあるからか、余計に「いのち」を感じる…。でも、何だろう…。なんだか、どことなくさみしくて悲しい。「輪廻」みたいな気がする。えーやだ。今の私はちょっとまだ、いのちについてあんまり考えたくない。
タイトルは『誘い月(満ちる刻)』だし。なんか………………え、そういうこと??(。≖‿≖)笑


御手紙も頂いたのですが、そこに描いてあった若戸大橋の絵も素晴らしくて感動した。。。!
先生、ポストカードにしてほしいです…! 飾りたい。

いつもは工芸なども、色々と見て回るのですが、今回は草間彌生展で思ったより時間をとってしまったために、余りゆっくり見て回る時間がありませんでした。
先生、来年も楽しみにしているのでまたよろしくお願いします❤️笑



人気ブログランキングへ