Yufu Blog

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ピアニスト、伴奏者、ピアノ講師をしています。 桐朋→ Manhattan School of Music(NY)卒業

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ピアニスト・伴奏者・ピアノ講師の芦谷ゆふのブログです♪

山中千尋さんのコンテンポラリー・ジャズコンサート

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今日、5才の生徒さんが「ゆふ先生、くじ引いて」って自作のくじを差し出してくれたので、嬉しくて「わ〜、引いていいの?」ってわくわくして引いたら、手で千切られたと思われる黒い折り紙赤い色鉛筆「15」って書いてあった。
「15番だ! なんだろう!」と聞いたら、「えっとね…、えっとね、何でもない!」と言われた。当たりでもハズレでもないらしい。
まじか……………。先生どんな気持ちになればいいのかわからないよ。何このシュールなくじ引き。しかも、答えるときにちょっと謎の間があったよね? 先生、泣いてもいいかな。
他にも水色の折り紙のものとかたくさんあるのに、よりによって黒字に赤で意味のない数字…なんとなくちょっと不吉でした(^ω^三^ω^)笑




さてさて、レッスンのあとは、リサイタルを聴きに行って来ました〜!

山中千尋さんとラズロ・ガードニーさんによる二台のピアノによるコンテンポラリー・ジャズコンサート。



予定演奏曲目がこちらで、

実際の演奏曲目がこちらでした。

混んでたので斜めからでスミマセン。
4と5の間で休憩でした。

ジェフスキーの『不屈の民変奏曲』が日本で聴けるなんて! ジャズアレンジだけど!
と、私としては、不屈の民目当てで楽しみに行かせていただきました(◞≼●≽◟◞౪◟◞≼●≽◟)💕✨


現代曲だから知らない方もいらっしゃると思うので簡単に解説すると、ジェフスキーはアメリカの作曲家なのですが、彼の作品の中で『不屈の民変奏曲』は超大作のひとつで、全部でなんと36変奏。ベートーヴェンですら長くて32変奏なので、よっぽど大作であることが御察し頂けるでしょうか。ちなみに演奏時間にすると約1時間。端的に言っちゃうと「やばい曲」です(笑)
セクションごとに分けると(5+1)+(5+1)+(5+1)+(5+1)+(5+1)+5+1=36変奏って感じなのですが、ややこしい話はここでは割愛しましょう。笑


テーマはすごくわかりやすいし、私は大好きなのですが、なんせ36変奏もあるので、もう途中から別の曲みたいで、かいつまんで聴くと「どうしてこうなった」ってなるし、NYにいるときにリスニングテストで出題されたので、勉強しながら「お願いだからもう変奏しないでくれ」と思っていました。笑
授業で先生がテーマを弾いてくださったときに「なんていい曲なんだ! 是非弾いてみたい!」と思ったのに、曲の概要を聞いて「あ、無理だ」とすぐ感想が翻った思い出の曲です。


そんな『不屈の民変奏曲』を山中千尋さんがジャズアレンジ!ということで、どんな風に変身するのかなぁと楽しみに行ったのですが。。
すっごく分かりやすかった!

私の大好きなテーマをひたすらやってくれてる感じ。ありがとう!!笑
でも多分、演奏時間としては10分くらいで、私としては若干拍子抜けな感じで終わってしまった。私としては、これをメインに行ってしまってるから、これからって感じだった。笑
原曲をイメージして心してかかると、もう終わりかってなりますね。でも、これなら何回でも聴けるよ! いや、ジェフスキーのオリジナルも寝ても覚めても何回も聴いたケドネ笑笑



ベルクの1番のソナタも、昨年、カーネギーホールで内田光子さんの演奏を聴いたので、なかなか記憶に新しかったですが、本当にジャズになってました(゜∀゜)面白〜い!


原曲のベルクのソナタも良いですよね。ベルクらしいんだけど、意味不明過ぎないし、とても聴きやすくて綺麗な曲。



お仕事が終わってから駆け込みで遅れて行ったので、客席には三曲目から入ったのですが、最初の三曲はベースの井上陽介さんとの共演だったみたいです。聴こえてくる音が手持ちのプログラムと違ったから「ん?」とは思ってたけど、二曲目はオズの魔法使いの『オーバー・ザ・レインボー』かと思ったら、終演後に貼り出されたプログラムには『星に願いを』って書いてありますね。あれれ。インプロでやってたのかも(*´ω`*)


タケミツメモリアルホールも雰囲気が良くて、スタッフの皆さんも丁寧で、とても良かったです。

三階席は幸か不幸か、ガラガラだったんですけど。聴く側としては、ゆったり聴けて良かったけど、日本ってやっぱ音楽会来る人あんまりいないのかなぁとちょっと心配になった。


勿論 一、二階があれだけ埋まればすごいとは思うんですけど、NYのカーネギーホールを思うと、もっと来てもいいのにとどうしても感じちゃいますね。だってチケット安いよ。S席5000円で、A席3000円。しかも新宿の隣りの駅だよ。駅直結。立地最高でしょ。プログラムもこんなに面白いのに。「山中千尋さん*1」が「NYから日本に帰って」きて、「良心的な価格」で「クリスマスコンサート」してるんだよ??? どうなってるんだ日本。


コンテンポラリージャズのクリスマスコンサートでこれなら、多分クラシックはもっと少ないのではなかろうか。日本はクラシックのコンサート高いしね。
クラシックに対する敷居の高さみたいなものは、『のだめカンタービレ』ブームで大分下がったかなと思ってたけど、やっぱりクラシックの演奏会にわざわざ足を運ぶ人って、未だにそこまでですよね。もっと皆が気軽に来られるようになればいいのになあと思う。皆、構え過ぎ。
日本のクラシック演奏会は、海外から演奏に来た人や著名人とかになるとやばいくらい高いときがあるし、そういうのも原因のひとつですよね。だって、NYならピアノソロでもニューヨークフィルでも、クオリティの高い演奏が$10〜20くらい出せば聴けたのにって思う。カーネギーホールはもっと高いけど。でも、それでも、安い席で$50って感じかな。

じゃあクラシックの演奏会は誰が来るのってなると、もう考えつく限りの人しか来ないよね、きっと。
クラシックに限らずだけど、日本はアートに対する敷居が高い気がするの。身近なところにない。



今ね、私が講師として在籍しているS&Fという音楽教室のある、東京芸術センターのロビーに彫刻家の作品が展示されているんですよ。
子供たちがその周りを走り回ったり、その物陰を使ってかくれんぼしてたりして、こういう身近にある芸術っていいなぁと感心してたんです。子供たちにとっても良い環境と思うし。
そしたら、しばらくしたら触れないように仕切りが出来てしまった。笑

作品としては仕方ないなあと思う反面、そんなに触れられたくないならこんな公共の場に置かなければいいのに、と思ってしまわなくもない。身近になってこその芸術を目指してたんじゃないのかなぁ?と。笑



ちなみに東京オペラシティにあったクリスマスツリーと巨人のモニュメント


何が言いたいかというと、何だか芸術を目の前にすると、物知り顔で「ふむふむ」って言わなきゃいけないような雰囲気があるでしょ。崇高で、何か価値を判断しなきゃいけないような。
そうじゃなくて、もっとカジュアルで、身近で、生活の中にあって、ごはんを食べにレストランに行くような身軽さで、待ち合わせ場所に使うような気軽さで、音楽や芸術が存在していればいいな、と考えてしまったのでした。



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*1:桐朋高→桐朋大→バークリー音楽院(米国ボストン)という、個人的にはとても親しみのわく経歴の持ち主。現在、バークリーの助教授。共演のラズロさんはジュリアード(NY)卒。とっても背の高い男性だった!笑